KEIHIN FCR 39 41 

今まで39φ、41φと使い次いで来ました。

パワーも出るし、扱い易いのがポイントです

エンジンの仕様は多少違いますが39φで145馬力出てました。

開け始めからドッカンってイメージが強かったです。

出足は鋭かったのですが、アクセルワークに気を使い疲れやすかったです

後にTDMRに変更を企てるも思ってたより物理的な障害が多く、仕方なく41φでお茶を濁しましたが

今の様に工作機械等持ち合わせてない当時の俺の技術力からして、それで正解でした。

開け始めが随分マイルドになって好みの仕様になったのを覚えてます。

最終的に41φZZRノーマルボアで153馬力出してました

後半あまり馬力にこだわらなくなり、セッティングもアバウトになって、140馬力後半に落ち着きました。

   

MX用で本来マルチ用では無いのですが加速ポンプの増量チャンバーなんかも入れてました

油面通路の穴の位置が上に移動してるだけです

油面をギリギリまで上げ立ち上がりを速め開け始めのA/Fの低下の補正に役立ってました

MX程では無かったですが、一定の効果は有りました。

開け始め、ラフに扱ってもストールがしずらくなる効果があります

メンテしてて思ったのがボディの摩耗。

構造上アイドリングのガチャガチャでどうしても

ローラーが叩き付けられ下側が摩耗してしまうのを見てきました

市販のワイド樹脂ローラーで対策してました。

純正より柔らかい材質で、幅も太いのでボディの攻撃性が緩和されます。

  

純正もこのローラは樹脂なんですが意外と固くボディが減ると

末期はアクセルが重く戻りにくくなると言う恐ろしい症状で、

厄介なのがエンジンを掛けて負圧が発生してないと症状が出ないのですが

逆にエンジン停止時とエンジン動作時でアクセルの重さに差が大きく出始めたらそろそろ要注意です

主な原因はボデイの磨耗です

これは正常品です。

大体早い物で2万キロ〜から症状が現れます

メンテナンス次第で寿命は3倍にも4倍にも延びるケースも在る様です

私が知ってる限りでは8万Km走行のFCRが元気に使用されてるのを確認してます

最短のケースはファンネル仕様で街乗り使用新品当時からノーメンテ乗りっぱなしでした

内部は砂と埃でジャリジャリで磨耗が激しいかったです

やはり純正キャブの様には行きません。

ダメになったFCRを貰い受けたので検証してみました。

とりあえずロアボディを外します

(この部分は接着等で接合されて非分解構造になっており本来は分解出来ません)

張り付きとは関係ないですがこれが中子です

番外ですが、中子に入ってるジェットニードルとメインノズルも磨耗します

症状は燃料過多で幾らスローで絞ってもプラグが真っ黒で被り気味になります

見ると段が付きますのですぐ分かります

新品時より朝一発エンジン始動が今までより異常に良く掛かる様になり始めたら症状が進んでる証拠です

主な原因の主はこちら側に在ります

両端を良く見て下さいレール上に磨耗して凹んでしまってます

バルブとの位置関係が判りずらいのでバルブを入れてみます

丁度ローラーが通る部分が凹んでます

アイドリング域のガチャガチャ音はボデイとローラ及び浮働バルブが叩かれてる音で

主に面圧の高いローラー部が磨耗してしまいます

これではローラーで浮かされる事は出来ずに負圧でスライドバルブ、浮働バルブごと

押し付けられてしまいベアリングでスライドバルブを軽くすると言う機能はしなくなってしまいます

2011年  Mikuni TDMR40に変更。

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