RaceTech 25mm G2-R Cartridge
Kit
オクムラチューンのフロントサスで暫く満足してたのですが、突き上げが無く
サスが良く動く代わりに、緩いカーブ等でフワ付く現象が如何しても目立ってしまい
悩んでました。
現状だと、減衰を強めるとゴツゴツして、減衰を弱めるとフワフワのジレンマ
ノーマルベースでのチューニングの限界ですね。
そっくり交換するにも予算と気に入ったサスペンションが見付からなかったので
内部チューニングの方向で色々模索してました。
フロントサスの性能の殆どを占めてるのが内部カートリッジです
調べた所、最近のレースレギュレーションで、フロントサス本体の
交換が不可のカデゴリーがあり、その為に各社から
インナーカートリッジが出てるのが判りました。
赤い丸の所が、圧側の減衰バルブ、緑の丸が伸び側減衰のバルブ、
黄色が、トップアウトスプリングです。
現状でも、圧側減衰バルブがレーステックのゴールドバルブに換装されていて
乗り味が気に入ってたので同社のカートリッジキットに交換で決めました
大雑把にどう違うかってーと、
先ず、カートリッジボアが20mmから25mmに拡大されて
減衰バルブピストンが簡単なホール式から積層シム式になり、
素材が鉄からジュラルミンに変わり
トップアウトスプリングが装備されてます
ざっと挙げると、オーリンズの倒立なんかと同等の性能です
代理店曰く、オーリンズのアップグレードキット装着サス以上の性能
と聞きましたが生憎オーリンズの倒立は入れた事が無いので判りません
元々は、ZX-10R用のアップグレードキットなんですが
汎用性をかなり持たせた構造なのでZXR750Rのサスにも装着可能でした
乗った感じは、今まで体感した事の無いフワフワ感です
柔らか過ぎるって訳で無く、不思議な感覚です
直ぐにトップアウトスプリングの効果だと気がつきました
サスの伸びきりの部分から少し縮んだ所がパートで、メインスプリングとは
反対方向に作用するスプリングです。
走り込むと安定度に驚かされました。
正に硬すぎず、突き上げ過ぎずです。
それにキャビテーションの無さにも驚きました
今までサスが沈んで伸びる時に出るキャビテーションの音が派手にしてたのに全くしません。
キャビテーションが発生すると、減衰力が安定せずなかなかセッティングが決まりません
それと、色々とこれから詰めて行くために多少細工も施しました
スプリングコンプレッサが容易に掛かる様に専用カラーを作りました
これで、「手を怪我するんじゃ無いか?」って感じの整備の仕方からオサラバです
全部推奨値の状態で試乗しましたがフルボトム付近が粘り過ぎ
油面が推奨値だと少し高すぎの感がするので微調整です
オイルは今までは5Wのオイルですが、25mmのボアになると2.5Wになります
Matris等、他社のカートリッジ等も大体2.5Wですね。
エンジン内部同様、見た目は全く変わりませんが、
動き出すと別物なのが直ぐに判るサスになりました
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