CMPアルミクラッチ

クランクシャフト軽量化した時から気になってたクラッチ周りの軽量化に

着手してみました

此処の部分は常にクランク軸と噛み合ってる部分なので実質クランクのフライホイール

と同様の結果が出るはずです

ハウジング事体も以前のZZRクラッチ移植の時に軽量化しようと色々考えたのですが

結局肉抜きするほど余分な部分が無いのと素材事体が焼入れされてる為断念しました

で目を付けたのが此処

そうクラッチプレートです。

これご存知の方も多いと思いますがスチール製です

これを如何にか素材変更とかで軽量化出来ないか?と考えてた矢先

同じ事考えて実現した方メーカーさんがやっぱりいらっしゃいました

やっぱり在りましたCMPクラッチ

でコレをアルミ化ちゃって大丈夫なの?なんて疑問も沸いて来たので調べて見ました

既に数年前に商品化されそれなりに実績も有るみたいですが

摩耗が少なく耐久性に優れているため、擦り減りも少くエンジン及びギヤオイルの汚れがなくなり


クラッチのキレが良く酷使しても遊びの変化が少ない


CMPクラッチプレートは鉄製のクラッチプレートに比べて約1/3以上軽いらしく

エンジンのレスポンスが最高に良い状態になる


CMPクラッチプレートの表面は、ステンレスの硬度にくらべて3倍硬い。


熱伝導率が良いので、冷却も速いそのためフリクションの焼けも少なくなる。

等で、良いことずくめみたいだけどそうは世の中上手く行かない

価格が当時4.7万とおいそれと簡単に手が出せる価格ではないのです

実に純正比10倍・・・

流石に当時は手が出ませんでした。

で再度何となくまた調べて見たら「ロードスポーツの価格が20〜40%ダウンしました」

なんて表示が有り価格を調べた所何とかギリギリ買っても良いかな?って程度の価格まで下がってました

出来れば個人的には2万円台まで下がってくれれば良かったんですが、今後待ってても下がるか如何か判らないので

買って見ることにしました

で、コレが現物です何やら変な色してますこれがCMP特殊皮膜らしく高熱伝導性は銅と同等

高耐摩耗性はステンレスの2倍の硬度で高耐熱性が皮膜耐熱1500℃ との事

何やら凄い皮膜らしいですがそんな事よりアルミ化され軽くなった方が私的には気になって仕方ないです

で上の写真とこのキットの写真のプレートの枚数を数えてみて下さい

そう1枚多いんですその分1枚1枚が薄いのですが素材はアルミの2000か7000番台

使ってる筈なので強度的には問題ない筈です、相手側のフリクションプレートもベースはアルミなんですから・・

でコレ残念な事に我らマイナー車ZX10用はラインナップされてないのでエンジンをZZRに積み替え若しくは

自分のと同様にハウジングを移植しないと取り付け出来ません(ZX10−ZZRは直径が違う為共通では無い)

今頃になってハウジング移植が役にたってきました

気になる重量は・・・

純正のスチールが1.25kgでCMPが・・・

0.35kgとうたい文句通り3分の1です

手に実際持ってもかなり軽いですしかも此方は1枚多いにも関わらず不安になるぐらい軽いです

後の取り付け等は基本的にボルトオンパーツなので大した技術は必要在りません

ごく一般的な整備の範囲ですただ違うのはフリクションプレートが1枚多いだけ

その分このキットの他にフリクションプレートの手配をお忘れなく

ウチのZX10の場合、以前フリクション盤全交換後ツーリング2回程しか使ってないので1枚追加して終わり

もし磨耗してる様なら9枚+1枚を手配して下さい

最後に張り付き防止の為に1枚コマをずらすのもSTDのままです

効果はギアーがニュートラル状態ではかなりの違いが感じられましたが

ギアーが入っててクラッチを切った状態では案の定余り違いは確認できませんでした

換えたプレートがドライブ側でなくドリブン側なので当然と言えば当然なんですが

2次的な効果としてクラッチの繋がり、切れが気持ち良い程に良くなりました

それと1枚増えた事で今まで滑っていた5速以上の領域での滑りも改善されました

滑りに関してはストレスをクラッチで逃がしたいと言う意図が有ったので

余り強化したく無い所ではあるのですが以前は余りにも滑りすぎだったので

それなりに満足出来る結果が得られました

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