SPL EG mount

歴代ニンジャ系の中で、アルミフレーム初期のZX-10、ZZR1100(C)

稀にZZR1100(D)のアキレス腱エンジンマウントが有ります

  

ZX-10に至っては、9割以上何らかの不具合を抱えてます

ZZR(C)も多少は改善されてるみたいですが、やはり折れます

コレは俺の環境における根本的な解決方法なんで、多少整備性を犠牲にしてます。

    

補強プレート入れたり何度か溶接修理して来ましたが、暫くすると、また亀裂が入りとイタチごっこ

エンジンマウントなんで作業自体もそのたびに大掛かりになり

この際なんで、諸悪の根源を切り取って強化品を付ける事にしました

   

最初はZZR1100(D)のエンジンマウントを切り取った物がストックで有ったのですが

コレもクランプ部で折れるとの情報。

仕方ないので、ごく単純な形状かつ、厚みを持たせたマウントを製作することにしました

素材は強度ではバツグンの7N01材

但し7000番代は応力腐食割れが有るので、最終仕上げは塗装仕上げとします。

検討も含め

結構ごついインゴットから削りだすので、時間かかりました。

自分の分と数年後仲間の分2オフ品です

大変なんで、もう作りたくありません。

厚みが増した分、ボルトのリーチが足りなくなりますので

上下共20mm程長いZZR1100(D)用のボルトで対応します。

エンジンマウントと、ダミークランクケースとフレームを仮付けして溶接に出します

   

ここで溶接の業者の選定で少し悩みました。

正直、俺が知ってる範囲で料金ばかり一人前で、肝心の溶接が上手い所なかなか見つかりませんでした。

これだけゴツイと、TIGの溶接機のパワーも通常では手に負えません

友人の紹介で、静岡に腕利きの職人が居るので紹介してもらいました。

東京からだと少々遠方ですが、お願いすることにしました。

なるほど、溶接の専門工場でした。

重量鉄骨や産業機械の溶接が主でオートバイは畑違いですが、作業する人がオートバイ乗り

なので、そのへんは安心して任せられます。

来る前に溶接機のセッティングしててくれた様です。

これだけ厚みの有るブロックも軽々溶接出来る規模の大きい溶接機でやります

早速掛かります

  上側のエンジンマウントも

おおよその仮付けが終わったら

後はバリバリ本付けです

見事にフレームと、エンジンマウントが溶け込んで溶接されてます

溶接に使う溶接棒は、強度確保で純アルミではなく、5000番台の溶棒だそうです。

この後応力腐食割れ対策で周辺のみ塗装を施し組み付けです

エンジンマウントの幅が、エンジン幅とピッタリなので、治具が必要です

こんなのを

こんな風に使ってフレームとエンジンをドッキングさせます。

後は、サクサクと組み立てるだけです。

4〜5日も有れば組めます。

DYNA2000のステーも削り出したりして途中脱線しましたが・・・

今では有り得ない場所でやってますけど・・・

集中してて気が付きませんでしたが、後半組みながらある大事な事に気づきました

どうやって外に出そうか・・・・・・

見かねて仲間が助っ人して無事出せました。

2007年台風が首都圏上陸した時の出来事でした。

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