K&P OIL FILTER

カムやジャーナルのオイル経路を突き詰めて行くと

大元のオイルポンプ周りの改善まで及んで

オイルフィルターの濾過抵抗にブチ当たりました。

が新油で、が潤滑し終わったオイルです

エンジン運転中オイルパン経由で血液の動脈静脈の様に上り下りを永遠と繰り返してます

濾過抵抗が高い分、リリーフ弁が開いてストレーナーから汲み上げたオイルが

オイルパンにリリーフ弁経由で戻ってしまいます。

オイルフィルターの抵抗が低ければ低い程エンジン側に供給されます

ストレーナーなんかの吸入抵抗なんかは純正で代を追う事に改良されてます

左がZX−10までの奴で、右がZZR系です

この辺の抵抗が少ないと油圧の立ち上りに差が出ます。

エンジン始動時や、回転の吹け上がりに対して素早く圧が掛かるので

素早く油圧が上がり、潤滑不良を回避出来ます

どの位違うかってーと、コールドスタート時直後のアイドリング圧で言うと

2倍ぐらい圧が掛かります。

これは油温が低い時にかなりの差が出ます

交換はそのまま交換するんで特別な事はないんですが

いかんせん、フィルターの目が濾紙より粗いので、エンジンのOH後の慣らしなんかの

時は避けた方が良いかもしれません。

ただ普段使いでは、オイルの流量が大分上がるので

その分を差し引いても有利です

あと洗油やパーツクリーナーで繰り返し使えるってのも、オイル交換の

度にフィルターを手配する手間が省けます。

洗い方にもよりますが、作業の手間だけ考えたら濾紙交換の方が簡単です

しかしオイルフィルターを買いに走る手間を考えたら洗う方が楽です

濾過抵抗が減った分ポンプの吐出量がUPし、それに伴ってヘッドオイルラインの拡大も結構有効です

元が3mm×1の穴なんで、そこを流量UP分大きめに開けられます

ただし大きく開け過ぎると高回転でクランク周りの油量不足になりますので要注意です

フィルターと言えば取り外す度に毎度こうなるのが悩みの種でした

後始末が大変なんでドレン付きに交換しました。

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