リアキャリパー交換

前にリアキャリパーのピストンをアルミ化したばっかリなんですが

タッチは良くなった物のリアの効きの不満は相変わらずで

今回思い切って交換する事にしてみました

最も色々難癖付けて調べてる内にCP3696は廃版最後のCP3697も廃版になると聞いて慌てて買ったのが事の始まりなんですけどね。

先ず目星を立てる為に入れるキャリパーの選定に掛かります

現在のピストン径はGSX−R750R用38φ×2の対向2ピストン改のアルミピストン仕様

これ以上の性能の物が要求されます

まず候補に上がったのは

ブレンボのカニキャリパーなんですが

コレはピストン径が32φと現状より小さくなるので候補外

最近売り出し中のベルリンガーは色が派手で現状のバイクとのバランス

が取れないのとピストンがアルミでないのでこれも候補外

まぁ実を言うすみません、迷うまでも無くAPロッキードと決めてました。

フロントがCP3369のキャリパーなのでそれがバランスデザイン的に自然です

で、その中でも CP2696とCP3697と言う2種類が存在して

CP2696と言う機種は良く旧車のZや1000Jとかの方が好んで入れててかなりメジャーなんですが

前ブレーキとのデザインの兼ね合いから言うと、CP3697です

ピストン径も44mmとグレードUPします

マスターとの油圧レシオが気になるのですがその辺は輸入取り扱い元のニコルマーケティング株式会社の技術担当の方に

問い合わせて大よその特性は確認済み、因みに元の油圧レシオに一番近いCP3696と言う型もあったのですが

既に廃版との事でしたしかもこの型CP3697も次期の輸入分を最後に廃版との事を聞き

付けるのを決定後に慌てて購入した次第です

で、今度はキャリパーサポートを如何するかを決めます

最悪はワンオフ製作を予定してましたが探したら条件に合う物が2種類有ったのでそれを使う方向で進めます

コスト的にもその方が抑えられます

APキャリパーの場合、JP POWERのZZR1100−D用ボルトオンフローティングキットと、

KEINZの汎用キットが存在するのが判りました

前者は既にボルトオンなので何もする事が無いのですが

それでは工作機械持ってる意味が無いのと少々価格がお高いです・・・あと

サポートの板厚が10mm前後と個人的に安心出来ないのと

何よりトルクロッドの取り出し位置がキャリパーより上方なのが

好きになれません

一見するとスマートでまとまって見えますが

当然トルクロッドの取り出し口は出来るだけ下側に付いてた方が

テコの原理上で安全なのは想像に難しくない事です

赤線のラインがJBキットのトルクロッドライン

青線がKEINZのトルクロッドライン

ブレーキをかけた時当然トルクロッドを介してフレームが引かれる具合になります

当然円周の外側に在る方が同じ制動力を掛けた場合負担が軽くなります

フロント程高荷重が掛かる訳では無いのですが重要保安部分なので安心度が高い方を選びます

キャリパー本体とサポートが決定した後は

各パーツの寸法とオフセットの関係を確認しなくてはなりません

キャリパーのオフセットはディスク芯から19.1mmでピッチ88.9mmでした

推奨ディスク径は240φから320φまでの間で現状のディスク版は250φ

パッドの当り面の幅は38mmディスクの方も38mmなので申し分在りません

良くある有効ディスク面とパッドの当り幅が全然合わないなんて事が発生した

場合は中止するつもりでしたが問題無いのでさらに進めて

簡単で良いんで現状のパーツの関係を検討してみます

一番気になったのはディスクを留めてるボルトとサポートのクリアランスです

ココが余りにも狭い場合も危険なので中止するつもりでしたが

大丈夫そうです図面上ではディスクまでの距離10mmボルトとの距離6mm前後確保できそうです

特に取り付けに問題無さそうです

市販のキットにはこのクリアランスが全然無いものも在り

ベアリング破損時に首振りを起こしディスクボルトとサポートが接触

最悪リアロックなんて事態が考えられます街乗りで使う以上安全マージンは大切です

で、この時点でサポートを注文し、到着した時点で更に作図して行きます

この時点でオフセットカラーの寸法が決まりました

ホイールハブと、スイングアームの隙間は当方のZX10の場合35mmでしたこのクリアランスの

中でブレーキサポート、ベアリング、ハブカラーを総て収める様に検討します

汎用のキットにも無難な寸法のハブは付属されてますが当然適当な寸法なので

長さが足りませんその間に不足分のカラーを足せば一番簡単なのですが

イマイチスマートな作りでは在りませんので手持ちの工作機械を使って

付属カラーは使わずにウチのテンにぴったりのブレーキハブを作り組み込む予定です

当然KEINZさんには「組み立てた状態では出荷しないで部品バラバラで出荷してくれ」

とお願いしました。

当然不思議そうにしてましたが圧入された物を分解するのは面倒なので

頼んで対応して貰えるものは極力省略します

続く

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